ここに、ラジャフの雑貨商人エリカの娘、エリーの日記がある。
毎日丁寧に書き記している、エリーの大切で、少し恥ずかしい日記だ。
少しうしろめたさを感じながらも、覗いてみることにしましょう。
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アルさんがラジャフの村から旅立とうとしていた日。
この日は、私にとってもアルさんにとっても、忘れられない日になりました。
とても素敵な日に…。
この日のことをアルさんに聞きました…。
その話も一緒に書きたいと思います。
この日、アルさんは旅立ちの挨拶を冒険者にしようとしていました。
冒険者の方々も、アルさんにお別れを言おうと集まっていました。
アルさんは冒険者のみなさんに、お礼とお別れを言い始め、
その途中で、1匹のヤギが現れました。

ヤギ :郵便だメェー。食べずにちゃんと持ってきたメェー。
冒険者:出たしゃべる羊という名前のやぎ(・・;
冒険者:羊っぽいwww
冒険者:メイジは焼肉にしてくれ~
私が、お使いをお願いしたヤギさんです。
私はアルさんに伝えたいことがあったので、
「 サルゴンの高札 」の前へ来てもらうことにしたのです。
どきどきしながら待っていると、アルさんがいらっしゃいました。

放浪の冒険者 アル :こんにちは、エリー。手紙、ありがとう。何か話しがあるって…。
冒険者:告白たーいむ
冒険者:w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
冒険者:花火じゃ~
私は自分の気持ちを頑張って伝えようと思いました。
このままお別れなんて、やっぱり嫌です。今まで協力してくれた冒険者の方々のためにも…。
アルさんと冒険者の方々と過ごした日々の思い出が、
思わず言葉として出てしまいました。
そして気持ちを伝えようとした瞬間、黒い手が私を連れ去って行ったのです。

??? :おっと、そこまでだ!
放浪の冒険者 アル :お、お前は!
ギャンブルナイトの手下! :第2話ぶりの登場だぜ!覚えていてくれたようだな。
冒険者:やっていいですか?w
冒険者:忘れたな~
冒険者:人の恋路を邪魔すると・・・
私を連れ去ったのは、以前お会いした「 ギャンブルナイトの手下! 」さん。
私を「 ドルアーガの塔周辺 」へ連れ去って行くと同時に、
「 ラジャフ街道 」にモンスターを放ったのです。
そしてアルさんに、私を返して欲しければ「 ラジャフ街道 」に放ったモンスターをすべて倒してこい。
と仰ったそうです。
アルさんは冒険者の方々と一緒に「 ラジャフ街道 」へ向かいました。
そして、放たれたモンスターと戦い始めたのです。
私を助けるために…。

冒険者の方々と一緒に、アルさんは次々とモンスターを倒していきました。
そして全てのモンスターを倒しきり、「 ドルアーガの塔周辺 」へ向かおうとした時でした。
放浪の冒険者 アル :では、塔周辺へ行って、エリーを助けに…。

カネスキー :おっと!安心するのは未だ早いよ!
ギャンブルナイトの手下! :迎えにいくのは、オレ達を倒してからだ。
冒険者:うわ、まだ出た(大汗)
冒険者:もーーーーーーっw
冒険者:いつの間に組んだんだww
「 ギャンブルナイトの手下! 」さんが、「 カネスキー 」さんと手を組み、
アルさんの前に立ちはだかりました。
ダイス勝負を行い、勝ったら私を返す。と言っていたそうです。
アルさんは、カネスキーさんになぜこんなことをするのか聞いてみたらしいのですが…。

カネスキー :いやあ、君たちには恥をかかされたからねえ。
カネスキー :ダイスとエリーの関係、知りたいかい?
カネスキー :いやあ、ダイスって一言で言うけどね。そもそもサイコロは素材にもいろいろと種類があってね、
カネスキー :君たちは木の実や動物の骨なんかを使ったものしか見たことはないだろうけど、
カネスキー :僕のダイスは凄いよ。なんたって1個、3金980銀もする特注のダイスなんだ。
冒険者:その話、長くなります?
カネスキー:これを見てご覧?表の数字が裏に、裏の数字が表に書いてある…
カネスキー :あ!ごめんごめん!あんまり君たちが興味津々だったから。アハハハハ。
…と、仰っていたみたいです。
ダイス勝負は、「 ギャンブルナイトの手下!さん 」と「 カネスキーさん 」対「 アルさん 」。
2人のうち高いほうのダイスの目より、アルさんのダイスの目が高ければ勝ちだったようです。
そして、ダイスが行われました。
冒険者:アルさんがんばって^-^
冒険者:エリーがまってますよー
冒険者:アル頑張って~
冒険者:アルさん がんばー><
アルさんを応援する冒険者の方々。
「 ギャンブルナイトの手下!さん 」と「 カネスキーさん 」がダイスを振り、
今度はアルさんの番です。
ちなみに、2人の高かったダイスの目は「 536 」だったそうです。

放浪の冒険者 アル :・・・ふう・・・・・・・・・。
エリーへの想いが、アルをガーディアンへと覚醒させた!
冒険者:!?
冒険者:えええ~
冒険者:ちょ~~ww
ガーディアンとなったアルさんは、ダイスを振りました…が。
結果は…。
アルさんのダイスの目は小さい数字をだしていたみたいです。
(正確な目はアルさんが教えてくれませんでした…。)
冒険者:おめでとうwwwwwwww
冒険者:転職の意味はwwwww
冒険者:ガデの評価がおちるwww
冒険者:ヤタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━━━!!!!
さっきまで応援していた冒険者の方々は、何故か喜んでいたみたいです…。
ガックリと肩を落とすアルさん。
そんなアルさんを見て、カネスキーさんが呟きました。
カネスキー :・・・・・いや、ちょっとそのダイス・・・
カネスキー :裏の数字が表に、表の数字が裏に書いてあるじゃないか!!!
冒険者:な、なんだって~!
放浪の冒険者 アル :これは、母の形見のダイスだ。
冒険者:形見がダイスってw
カネスキー :負けた。アルの出した数字の裏・・・数字は900だ・・・
冒険者:うわーーーーー、無理やりだ
冒険者:・・・・・エ?(´Д`;)
冒険者:やったね、大逆転だアルさん!!
完全に敗北だと思われていたアルさんでしたが、大逆転で勝利しました!

ギャンブルナイトの手下! :勝負には負けたが、君のダイスにはエリーを思う気持と、君の母の魂が宿っていた・・・
冒険者:相変わらず手下さん、ええ人やTT
ギャンブルナイトの手下! :それを見れただけで満足した。君になら、エリーを任せられる
放浪の冒険者 アル :・・・手下、もしかして・・・。
ギャンブルナイトの手下! :それではさらばだ!娘をよろしく頼む!!
冒険者:エリーの父か・・・
冒険者:娘だったんですね^^;
カネスキー :覚えてろよー!ママー!!
そして勝負に負けた2人は去っていきました。
アルさんはその後、「 ドルアーガの塔周辺 」へ向かえに来てくださいました。
私はアルさんに、また迷惑をかけてしまったことを謝りました。
そんな私に、アルさんは…。

放浪の冒険者 アル :いや、いいんだ。僕は今回のことで気がついたことがある。
放浪の冒険者 アル :君を一番近くで守りたい!ずっと一緒に居たいという、僕の気持ちに気がついたんだ!
冒険者:おお
冒険者:イッタァー
冒険者:エリっぺ~ のっかるんだ!
放浪の冒険者 アル :旅に出るのをやめて、君の近くに居ようと思う。そして君を守る。
冒険者:守ってこそ、ガデ魂!
最初、夢かと思いました。
昔の私なら、何も言えずにオドオドするだけで、
きっとなる様になればいい、と思っていました。
でも、アルさんと出会ってから今まであったこと、
変わりたいと思った私の気持ちも全て込めて、私はアルさんにお返事をしました。
私のために旅を止めないでください。と…。
そして、続けて私は言いました。
私がついていきます!
アルさんの旅に、私を連れて行ってくださいませんか!?
出会った時から、ずっと…す、好きです!わ、私も一緒に連れて行ってください!
アルさんは私の言葉に応えてくれ、冒険者の方々から拍手が起こりました。

放浪の冒険者 アル :きっと危険な旅になるだろう、でも必ず君を守って見せる。
冒険者:エリーがんばった~♪
冒険者:オメデト(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・
冒険者:★☆オメデト☆★ヘ(。・・ヘ)(ノ・・。)ノ★☆オメデト☆★
冒険者:守りぬくんだぞーw
そして、私たちは一緒に旅に出ることになりました。
あ、ちなみに「 ギャンブルナイトの手下! 」さんが私の父で、
「 よろしく頼む 」と話していたようですが…
私の父は「 刀鍛冶 バデン 」で「 ギャンブルナイトの手下! 」さんではありません。
結局、あの方の正体はわからないままです…。
でも、これからの旅先でいつかお会いする日が来そうな気がします。
…思えば、アルさんと出会ってからこの日まで色々なことがありました。
冒険者の方々にはお世話になりっぱなしで、みなさんが居なかったら
今の私は居なかったと思います。
これから先、アルさんと旅を続けますが、この思い出はずっと忘れることはないでしょう。
いつか、みなさんにお礼がしたいです。
アルさんと一緒に…。―――――――――――――――――――――――――――――――――――
この日の日記はここで終わっている。
エリーはきっと、これから先もこの日記を書き続けるであろう…
ラジャフであった出来事を書くのではなく、アルとの冒険の日々を…。